太田ポンカン
出荷時期
12月中旬~2月上旬
甘みとコクのある太田ポンカンは、静岡清水で昭和22年に発見されました。全国で栽培される品種ですが、魅力を最大限引き出した栽培手法は発祥の地ならでこそ。手間隙をかけて育て上げています。
おいしさ
Deliciousness
甘さにこだわるなら、収穫をギリギリまで遅らせ、大地の養分をふんだんに蓄えさせた大サイズがおすすめ。バランスの取れたコクを求めるツウの方は、糖度も酸度も高い中サイズを、お召し上がりください。
こだわり
Commitment
全体の80%を摘果し
濃厚な味わいの太田ポンカンだけを収穫
樹に成った果実のうち、出荷に至らないものを収穫前に落とすことを、摘果といいます。青木農園では、太田ポンカン全体から80%を摘果。これにより、残った実に養分が集中し、濃厚かつサイズの大きな果実だけが残されます。
摘果はワンシーズンにつき三度です。実が小さい7月に50%、9月には傷ついたものを20%、収穫の2ヶ月前には、しっかりと実っているもの以外の10%を摘果します。手間隙はかかりますが、品質を追求し丁寧に栽培しています。
職人技の光る枝剪定
太田ポンカンの樹は春になると、新たな果実を実らせるために枝を広げます。枝の剪定はこの時期にスタート。美味しい実をつける枝を見極め、力のない枝に実が成らないよう枝ごとカットし、養分の分散を防ぐのです。
枝が増えすぎると樹の通気性や日当たりが保たれず、病害虫に犯されやすくなってしまいます。太田ポンカンはデリケートなため、人の手によって枝の中に空間を作ってあげなければ、枯れてしまうこともあるのです。
太田ポンカン栽培の中でも職人のセンスが光る、重要な工程です。
温暖な気候を生かして発送直前に収穫
寒さに弱いポンカンは、通常全国的に12月上旬から収穫がスタートし、収穫後1ヶ月程度の貯蔵期間を経て、1月ごろに出荷されます。西日本の産地と比較しても温暖な静岡清水はでは、収穫の開始をを12月中旬まで遅らせることが可能です。樹の上で養分を蓄える期間がたった数週間長くなるだけで、味わいは大きく異なります。
樹は気温が下がると、体内に養分を溜め込もうとするため、養分の蓄積がブーストされます。この期間に、濃厚な味わいへと変化するのです。
堆肥を中心とした肥料設計
150年間続く青木農園では、先人たちが築き上げてきた栽培ノウハウを元に、日々栽培手法の研究を続けています。肥料設計のコンセプトは、美味しさと食の安全性に配慮した配合です。
ベースとなる堆肥は、草や木のチップや牛糞、人間の食生活から生じた残渣などの有機性産業廃棄物によって構成されています。仕入れ先は地元の堆肥製造会社。地域内での資源の循環を促し、環境負荷の少ない農業に取り組んでいます。
太田ポンカンの場合は、味に厚みを持たせるために、有機アミノ酸を中心にブレンドした液肥の散布にも取り組んでいます。
おとどけ
Deliver
太田ポンカンは出荷ギリギリに収穫するため、防腐剤を使用せずに梱包しています。皮をジャムなどに調理してお召し上がりいただくことも可能です。12月にお申し込みの場合は、お歳暮としてもご利用いただけます。
デリケートな太田ポンカンは、打撃や振動によって衝撃を受けると、果実に蓄積された養分を使って修復を始めます。味わいを保ち、なるべく採れたてのフレッシュさを感じていただきたいから、収穫から選別、梱包までの工程は、すべて手作業です。地道で、ささやかなこだわりですが、違いを感じていただけると嬉しいです。
あんしん
Relief
- 化学肥料、農業は基準値の半分以下で栽培しています。
- 防腐剤・着色剤不使用の為、安心してお召しあがりいただけます。
- 農福連携を取り入れ、障害者の方に除草作業をお願いし、除草剤の使用を極力抑えています。