100年樹の木

『100年樹夏みかんマーマレード』の原材料となっている青木農園の夏みかん。農園の歴史を象徴する大切な存在でもあります。

100年樹夏みかんを植えたのは5代前の園主・青木平右衛門です。静岡清水の地にみかんの苗が伝わってから間もない、明治30年ごろでした。現代のように品種改良や化学資材の開発が進んでいなかったことから、生命力の強い夏みかんが盛んに育てられるようになったのです。

明治の時代、みかん畑のある大峰山はまだ道路が整備されておらず、急勾配の斜面を人の手で切り開き、登っていかなくてなならない状態でした。そんな中ですが、みかんで家族の生活を支えたいと願った先祖は、夏みかんの木を背負って山を登り、1本1本植え付けていったのです。

柑橘が珍しく貴重だった当時、みかんは「オレンジ色のダイヤ」と呼ばれていたのだそう。青木農園でも50年ほど前までは、全長5メートルほどもある大木が、山の中腹から里まで一面に植えられていました。

製造工程

夏みかんの魅力を
120%引き出した
手作りマーマレードの誕生。

柑橘の品種改良が進むにつれ、甘さの際立つみかんが一般的となりました。お客様のニーズにお応えするべく、青木農園でも徐々に新しい品種の栽培に着手。比較的酸味が強い夏みかんは、伐採されていきました。

次期園主・青木文優の祖母である節子は、伐採される夏みかんを見て先祖を偲びました。「今の時代があるのは、先人たちが築いてきたものがあるから」という事実を忘れてはならない。古くから青木家が大切にしてきた考え方でした。柑橘栽培の歴史を象徴する夏みかんの木を、どうにか残せないか、青木家の人々は思案しました。

酸味が強く生食には向かない夏みかんを美味しく食べるにはどうしたらいいだろう。そんな時に祖母が発した「マーマレードにしたら、美味しいんじゃない?」の一言が商品化のきっかけでした。

夏みかんをカットしている図

手作り・無添加にこだわった
マーマレードの製法。

100年樹夏みかんマーマレードは、祖母が編み出したレシピを元に、手作りでしか叶えられないこだわりの味を追求しています。

皮は適度な苦みと食感を残すため、スライサーを使わずに手作業でカット。実は白い筋や薄皮まで手で取り除き、手絞りしたジュースで薄皮を煮込みます。ゼリー部分にはゲル化剤を使用せず、薄皮から抽出されたペクチンのみで凝固さる方法を研究しました。優しく濃厚な舌触りは、自然のうまみを生かした製法ならではです。夏みかん本来の香りと皮の触感を残す為に、グラニュー糖の使用料は全体の40%に抑えています。

手作業のため、1シーズンに作れる量は限られますが、製法にこだわりたい想いから、丁寧な加工製造を続けてまいります。

第3回ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会 金賞

代をつないで改良を重ね、
金賞を受賞。

マーマレードは40年前に祖母が生み出したレシピをもとに、改良を重ねました。
周囲の人々にご協力いただいたアンケートを元に試作を繰り返すことも。

2021年5月には、第3回ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会では、プロの部にて金賞をいただきました。
12名の審査員に、外観、質感、香り・味わいの3つの項目を評価いただくものです。
プロの部は全344品出品があり、金賞はそのうち28品で全体の約8%。非常に価値のある賞をいただくことがで、大変嬉しく思いました。

青木悟さんと文優さんの写真

歴史の脈から生まれた
マーマレード、その先に。

夏みかんの木はマーマレードの原材料である以前に、家族のルーツの象徴だと思っています。生業も、家族の教えも、すべてこの夏みかんからはじまっている。自分のルーツを感じさせてくれる大木は、心の支えでもあるのです。

大峰山から里の私たちを100年以上見守り続けてきてくれた夏みかんが、祖母の手によってマーマレードになり、誰かの元へ届けられる。

手にしてくれた方々が、青木農園と夏みかんのストーリーを知ってくださると考えたら、とても嬉しいです。

100年樹の夏みかんは、これからも静岡清水に生き続けます。
歴史ある大木から生まれたマーマレードを、ぜひお楽しみください。

100年樹夏みかんマーマーレード

100年樹夏みかんマーマーレード

150〜400g

¥918から

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