伊豆湯ヶ島 アルカナイズさんにて

伊豆の狩野川の上流、湯ヶ島という場所にあるスモールラグジュアリーなホテル、『アルカナイズ』さん。
青木農園の太田ポンカンジュースを朝食で提供いただき、100年樹夏みかんマーマレード、青島みかんコンポートをお土産として販売していただいています。
お取引していただけるようになったのは3年前なります。
少し長くなりますが、お取引に至った経緯を書きたいと思います!
すみませんお付き合いください!
当時ポンカンジュースを作り始めて2年目で、味には自信があったので調子に乗って、売り先もないのにかなり多く製造しました。
ホテルを中心にいろいろなところに営業をしていましたが、ほとんど取り合ってはくれません。
価格もあってか、夏を過ぎても販売が軌道に乗らず、このままいったらこのジュース全部自分で飲まないといけないな...と意気消沈していました。
そんな中、ダメ元でアルカナイズさんに電話をしてみました。お電話口に出ていただいたのが総支配人の佐々木さんでした。声のトーンは少し怖い印象でしたが、青木農園の商品に興味を持ってくださり、アポイントのお約束をさせていただきました。
当日ホテルに伺うと、外からはほとんど建物が見えませんでしたが、中に入ると綺麗に手入れされたお庭と、高級感のある落ち着いた雰囲気の建物が印象的な『スモールラグジュアリー』なホテルでした。とても静かで近くの狩野川の音が心地よく聞こえてきました。
レストランに案内していただきましたが、これが凄かった。カウンター越しに見える先は全面大きなガラス張りで、とても解放感があり圧倒されました。
総支配人の佐々木さんは電話越しと声色は同じでしたが、とても優しく親身に私の話を聞いてくださいました。
シェフやソムリエ、バトラーの皆さんにも試飲していただき、その場で注文を頂くことができました。年間通して使いたいと言っていただいた時は何にも代えがたい喜びでした。
帰り際には、佐々木さんと料理長の糸井さんが表まで出てきてくださり、私の車が見えなくなるまで見送ってくださいました。
私のように初めて来た一農家にも丁寧な心遣いをしてくださることに感動したのを覚えています。
そんな経緯でお取引が始まりましたが、嬉しい反面、田舎の農園が作ったジュースを、こんな洗練された高級ホテルで使っていただいて、不釣り合いなんじゃないかという思いもありました。
先日、今年のポンカンジュースのサンプルをお持ちした際には、『青木さん待ってましたよ』と佐々木さんが時間を取って対応してくださいました。
直接会って、商品のこと、業界のこと、いろんな話をしていく中で意外と共通点があったり、発見があったりしました。
商品から始まった関係ですが、商品だけではなく、やはり最終的には人と人との人間関係が大切なんだと実感しました。
それはもしかしたら商品のクオリティと同じくらい大切なことなのかもしれないと思います。
ちなみにソムリエの富永さんはここ1年間に2回も農園に来てくださいました。
本当にありがたいことです。
アルカナイズさんは昨年ミシュランのホテル部門で、特に優れた体験を提供する宿泊施設に授与される『キー(鍵)』を獲得されました。佐々木さんはオーベルジュと謳っている以上は、料理で星を取りたいと話されていました。
普段みかんを栽培しているだけでは関わることのない方々と、こうして関わる機会を頂いたご縁に感謝して、これからもお取引に恥じない商品を作っていきたいと思います!
そしていつか、自分も一泊くらいはアルカナイズさんに泊まれるように頑張りたいと思います!今はまだ全然無理ですが(笑)